ちょこっと発見、宝石の話

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アメジストドームって?2月の誕生石アメジストについて

こんにちは。
今回ご紹介する宝石は、アメジストです。

 

アメジスト

 

アメジスト(Amethyst)
和名 紫水晶(むらさきずいしょう)
鉱物名 クォーツ【石英(せきえい)】
硬度 7
靭性 7.5
劈開 なし
色 紫
産地 ブラジル、ザンビアウルグアイなど

 

 

アメジストは紫の水晶

アメジストは紫色をした水晶で、2月の誕生石としても知られている宝石です。水晶と言うと無色透明のイメージですが、実は水晶には色んな色があるのです。アメジストはその一つで、他にもピンク色はローズクォーツ、黄色はシトリンと言い、色ごとに名前がついています。色のある水晶の中で最も名前を知られているのが、アメジストだと思います。

 

水晶についてはこちらの記事もどうぞ

日本を代表する宝石クォーツ(水晶) 実は空気中にも??

 

アメジストの色

アメジストは産出が多く良質なものも沢山採れる為、美しい個体が入手しやすい宝石です。濃い赤紫がよく知られていますが、淡いピンク寄りの紫も人気があります。こちらはその色味からラベンダーアメジストと呼ばれています。可愛らしい紫です。

 

アメジストドームとは

アメジストと言えば、アメジストドームが有名です。アメジストドームとは、内部が空洞の岩石の内側に、アメジストが沢山結晶しているもののことです。

 

こうした内部が空洞になっている岩石を、晶洞(しょうどう)と言います。英語ではジオード(Geode)と言い、ジオードの方が一般的に使われている呼び方です。ジオードは内側にアメジストや水晶が成長しているものが多く、瑪瑙(めのう)のジオードもよくあります。アメジストドームはそんなに珍しくないので、鉱物を扱うお店であれば置いてあることが多いです。

 

ジオードの中身は割ってみないと分からない為、アメジストドームは半分に割って中が見える状態で売られています。大きさは手のひらサイズから、人が中に入れるような大きなものまで様々です。
どんな大きさにせよ、美しいアメジストが埋め尽くすドームは本当に素晴らしく圧倒されます。自然の力って凄いですね。

 

アメジストの伝承

アメジストの言い伝えで有名なお話があります。それは、アメジストを身につけているとお酒に酔わないというものです。二日酔い防止にもなると言われています。アメジストの紫色がワインの色のようだった為、お酒に関連した伝承が多くあるようです。

 

アメジスト

 

アメジストの取説

アメジストの注意点は、日光に弱いところです。長時間太陽光にさらしていると、色が薄くなっていってしまいます。ジュエリーなどで日常使いをするくらいなら問題ないと思いますが、日の当たる場所に長時間放置したりしないようご注意ください。実際に退色してしまうまでには相当時間がかかるようですが、気をつけておいた方が良いかと思います。薄くなってしまった色を戻すことはできません。

 

ジュエリーとしては、水晶ですので強度などは特に心配ない宝石です。すっきりと透明度の高いものが多く大きなサイズも採れる為、ジュエリー加工するととても綺麗に映えます。お勧めはやはりアメジストらしい濃いめで、照りのいい赤紫色ですね。

 

※照り(テリ)とは宝石に対する場合、輝きが良いという意味で使われる言葉です。明確な定義がある訳ではないようで、「よく光る」ことの表現の一つと言った感じです。

 

アメジストの意味(石言葉)

アメジストの意味(石言葉)を、厳選して三つご紹介します。

 

・癒し
・愛
・直観力

 

 

終わりに

神秘的な紫が美しいアメジスト
少しでも興味を持って頂けたら嬉しく思います。