人気の希少宝石ダンビュライト~その輝きはダイヤの如く~
こんにちは。
今回ご紹介する宝石は、ダンビュライトです。
ダンビュライト(Danburite)
和名 ダンブリ石(だんぶりせき)
鉱物名 ダンビュライト
硬度 7-7.5
靭性 -
劈開 なし
色 無色、黄色、淡ピンクなど
産地 メキシコ、タンザニア、ミャンマーなど
ダンビュライトの産地
名前はダンブライトとも呼ばれています。ダイヤモンドの代用品として扱われたこともあるほど、光沢の強い美しい宝石です。光沢とは光の表面反射のことです。キラキラしていて存在感がある為、テンションが上がります。ダイヤモンドの代用というのも納得ですね。
ダンビュライトの著名産地はメキシコです。透明度が高く、サイズの大きいものが採れる産地です。無色透明が多く、まさしくダイヤモンドのような美しさがあります。そして近頃はタンザニア産の、鮮やかなイエローダンビュライトが人気を集めているようです。無色透明の純粋さとはまた違い、華やかな印象のイエローですね。勿論こちらも、輝きは素晴らしいです。
宝石の産地と言えば海外ばかりが思い浮かびますが、実はダンビュライトは日本でも採れました。大分県と宮崎県で産出があり、無色が多く、宝飾用にできるようなものもあったそうです。しかしながら鉱山は既に閉山してしまったとのことで、国産ダンビュライトの入手は難しくなっています。
でも国内で宝石質のものが産出したなんて、浪漫がありますね。
人気のダンビュライト
ダンビュライトは原石も人気があります。原石とは、宝石としてカットされていない状態の石のことです。鉱物標本ということですね。太い柱のような形の結晶で、トパーズに似ています。透明度が高い為、とても爽やかで美しい原石です。水晶にも似ています。
薄っすらピンクのダンビュライトも人気です。黄色の場合は濃色もあるのですが、ピンクだと淡い色しかありません。しかしそのほんのりピンクが、可愛らしさを引き立てます。淡ピンクは原石であることが多く、ルースは殆ど見かけません。カットすると更に色味が淡くなるので、できるだけ濃いピンクを楽しみたい時は、原石の方がおすすめです。
ダンビュライトの定番、ダイヤモンドにも劣らない無色透明も勿論人気です。ダイヤの代わりが務まるくらいの輝きですから、とても美しいです。トパーズもダイヤの代用にされていましたが、ダンビュライトの方が屈折率が高い為、よりダイヤに近い輝きとなります。トパーズの屈折率は1.619-1.627、ダンビュライトは1.630-1.636で、屈折率が高い宝石ほどキラキラとよく輝きます。因みにダイヤモンドの屈折率は2.42です。ダイヤモンドって凄いですね。
ダンビュライトは屈折率に加えて透明度の高さと光沢の強さが、その魅力的な美しさを生み出しています。
ダンビュライトの取説
ダンビュライトは大きいサイズが採れる宝石なので、ジュエリーにすると存在感があります。加工に対する強度としても硬度が7以上ありますし、劈開(へきかい)もない為、ジュエリー加工も大丈夫です。
ダンビュライトの注意点は、紫外線によって色が退色すると言われていることです。日常使い程度なら問題ないと思いますが、念のため、長時間紫外線にさらすことのないようにお気をつけください。
ダンビュライトの意味(石言葉)
ダンビュライトの意味(石言葉)を、厳選して三つご紹介します。
・癒し
・調和
・開花
終わりに
光り輝く大粒のダンビュライト。
少しでも興味を持って頂けたら嬉しく思います。