ちょこっと発見、宝石の話

色々な宝石をご紹介しているブログです。宝石について何かちょこっとでも発見していって頂けたら嬉しいです。

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宝石の王者ダイヤモンド 実はとってもカラフルだった

こんにちは。
今回ご紹介するのは宝石の頂点、ダイヤモンドです。

 

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ダイヤモンド(Diamond)
和名 金剛石(こんごうせき)
鉱物名 ダイヤモンド
硬度 10
靭性 7.5
劈開 完全
色 無色、黄色、ピンク、青など
産地 ボツワナコンゴ、ロシアなど

 

 

ダイヤモンドは世界一

ダイヤモンドと言えば宝石の最高峰。知らない人はいない、知名度も価値もナンバーワンの宝石です。

 

ダイヤモンドは世界一硬いという話も有名ですね。上記データの硬度とは、擦り合わせた時に傷がつきやすいかどうかを表しています。最高値は10で、ダイヤモンドしかありません。これにより、ダイヤモンドは世界一硬い宝石と言われています。

 

ただ最近では、ダイヤモンドより硬い鉱物が幾つか発見されているようです。しかし硬度の値がはっきり記載されておらず、ダイヤモンドより硬いとしか情報がありませんでした。なのでひとまず、それらの鉱物の宝石質のものを見かけるようになるまでは、ダイヤモンドが世界一硬い宝石で良いのではと思います。

 

ダイヤモンドの行方

ダイヤモンドの産出は想像よりも沢山あります。しかし全体の約8割が工業用ダイヤモンドで、工業用品などに使用されるダイヤです。何だか勿体ない気がしてしまいますが、宝石として扱える品質のものが、2割ほどしか産出しないということなんですね。工業用のダイヤ(産出の多く)はグレーや黒色をしています。

 

ダイヤモンドは、キンバリー岩という火成岩から産出します。キンバーライトとも呼ばれる、ダイヤの母岩です。その為ダイヤモンドを探す時は、まずキンバーライト探しから始まります。

 

カラフルなダイヤモンド

 宝石としては、やはり希少なダイヤモンド。イチオシは更に希少なカラーダイヤモンドです。ダイヤと言えば無色透明のイメージですが、色のついたダイヤも稀に産出します。黄色、オレンジ、ピンク、ブルー、グリーンなどです。淡い色が多いですが、鮮やかな濃い色味のものもあります。可愛らしいピンクダイヤが人気ですね。

 

カラーダイヤモンドにおける最高峰は、レッドダイヤモンドです。レッドと言っていますが、色味の判定は「とても濃いピンク」とのことです。ルビーのような、燃え上がる真っ赤なレッドではないのですね。レッドダイヤはまずお目にかかれない為、幻のダイヤと言われています。

 

前述のカラーダイヤは自然に生成された天然カラーのダイヤのお話ですが、ダイヤに人工処理を加えて美しい色に変えているものもあります。大抵の場合、そのままでは価値が低い品質のダイヤに照射処理を行うことで、色を変えています。

 

ダイヤモンドに対する照射処理はよくあることで、ダイヤモンド自体は本物です。色が天然でない分、リーズナブルになります。ただ、天然カラーを探す場合には注意が必要です。

 

ダイヤは特別な存在

天然カラーのダイヤは、産出がカラーレス(無色)ダイヤの一万分の一とされています。カラーダイヤというだけでもそれだけ希少なのですが、その中で更に色味によって価値が全く異なります。
それは赤・青・ピンクといった大きな色分けもさることながら、もっと細かく、ピンクであればピンクカテゴリー内でも色味が沢山分類されているのです。
ダイヤの価値としてはそこにカットの出来なども加わってきて、もう訳が分からなくなるくらいです。

 

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他の宝石ではそんな細かい色味の判定はされませんし、品質を証明されることもありません。如何にダイヤモンドが特別な宝石かを感じますね。

※1 宝石によっては、その宝石の中で特別扱いされるカラーが存在します。その色に対する通称があるような場合には、鑑別においてその色である旨のコメントがつくこともあります。

例 パパラチアサファイア、インディゴライト(トルマリン)など

※2 ダイヤモンドはダイヤの品質を評価した鑑定書を発行して貰えますが、鑑定書はダイヤモンドにしか用いられません。
他の宝石に対しては、その宝石がどんなものであるかを調べた鑑別書が発行されます。この際、彩度の高さやカットの出来など、個別の品質の評価はされません。

どちらも宝石鑑別機関に依頼すれば、作成して貰えます。

 

ダイヤモンドの意味(石言葉)

ダイヤモンドの意味(石言葉)を、厳選して三つご紹介します。

 

・純潔
・栄光
・無敵

 

終わりに

絶対王者、ダイヤモンド。
少しでも興味を持って頂けたら嬉しく思います。