ちょこっと発見、宝石の話

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ネオンブルーが光る憧れのパライバトルマリン!パライバの条件とは?

こんにちは。
今回ご紹介する宝石は、パライバトルマリンです。

 

パライバトルマリン

 

パライバトルマリン(Paraiba Tourmaline)
和名 電気石(でんきせき)
鉱物名 トルマリン
硬度 7-7.5
靭性 -
劈開 なし
色 青、緑
産地 ブラジル、ナイジェリア、モザンビークなど

 

 

パライバトルマリンの特徴

パライバトルマリンは自ら光を放っているかのような、眩いネオンブルーが特徴の宝石です。1980年代にブラジルのパライバ州で発見された為、パライバトルマリンと呼ばれるようになりました。

 

パライバトルマリンと銅の関係

パライバトルマリンの美しいネオンブルーは、トルマリンに含まれる銅によって起こります。銅を含有せず青色をしているトルマリンもありますが、その場合は青色の発色原因が鉄になります。色味もパライバと比べると落ち着いた印象です。しかしネオン感はなくとも美しい濃青色をしたものがあり、そうしたトルマリンはインディゴライトと呼ばれ人気があります。

 

パライバトルマリンの名が与えられるのは、銅を含有する青~緑のトルマリンです。パライバは産地の名前ですが、条件を満たしていれば産地を問わずパライバトルマリンと呼ばれます。

 

実はトルマリンとは一つの鉱物だけを指す名前ではなく、沢山の鉱物のグループ名です。とは言え宝石としてよく見かけるトルマリンは、殆どがグループ内のエルバイト(リチア電気石)という種類になります。その他で目にするのは、リディコータイト(リディコート電気石)やドラバイト(苦土電気石・くどでんきせき)辺りです。

 

以前はパライバの条件に、エルバイトであることが含まれていました。しかし含銅リディコータイトが見つかった為、鉱物種は問わないルールに変更されたのです。トルマリングループで銅を含有する青~緑のものであれば、パライバトルマリンと認められるということです。

 

パライバトルマリン

 

パライバトルマリンの名前

パライバトルマリンは特別な宝石です。しかしパライバであっても、鑑別書での宝石名は「トルマリン」となります。パライバ(青~緑の含銅トルマリン)であることの証明には、鑑別書に加えてパライバトルマリンの分析報告書が必要です。分析報告書の方にパライバトルマリンの名前が記載されます。「パライバトルマリン」とは別名・通称であって、宝石名ではないのですね。

 

産地について

産地は関係ないとしても、やはり最初に発見された場所は特別なものです。パライバ州バターリャ産のものは色味も濃く鮮やかで、トップブランドになっていますね。銅の含有量が多いほど、色が濃くなるようです。ですが鉱山は産出が減ってしまったり、採掘が中断されていたりと、現在ではバターリャ産を入手するのは難しくなっています。ブラジルにはパライバ州以外にもパライバトルマリンの鉱山がありますが、今はモザンビーク産のやや淡い色味のものが多く流通している印象です。

 

パライバが放電?

トルマリンは和名を電気石と言います。電気石は熱したり摩擦したりすると、静電気を帯びます。それならば放電によるネオンカラーなのかと思ってしまいますが、ネオン感も銅によって引き出されているようです。でも静電気だとしても、放電する宝石なんて凄いですね。

 

パライバトルマリンの意味(石言葉)

パライバトルマリンの意味(石言葉)を、厳選して三つご紹介します。

 

・明確
・一新
・希望

 

終わりに

他にはないネオンが光るパライバトルマリン
少しでも興味を持って頂けたら嬉しく思います。