真紅の宝石ルビー 赤い訳はサファイアにあり?
こんにちは。
今回ご紹介するのは、真紅の宝石ルビーです。
ルビー(Ruby)
和名 紅玉(こうぎょく)
鉱物名 コランダム
硬度 9
靭性 8
劈開 なし
色 赤
産地 ミャンマー、タンザニア、モザンビークなど
ルビーは赤一色
ルビーと言えば赤い宝石だと誰もが知っている、超有名ストーンですね。宝石には様々な色を持つものも沢山ありますが、ルビーは広く知られている通り、赤一色です。
その理由はコランダムという鉱物にあります。コランダムはルビーの鉱物名なのですが、このコランダムが赤色であればルビーと言い、それ以外の色をしていたらサファイアと言います。ルビーとサファイアは同じ鉱物なんですね。同じ鉱物でもどんな色をしているかによって、別の宝石になるのです。こうした色による宝石の区別は、他の鉱物でもよくあります。例えば水晶だと、紫色がアメジスト、黄色がシトリン、ピンクはローズクォーツと言います。無色透明の水晶はロッククリスタルと言うんですよ。かっこいいですよね。
コランダムの場合の色分けはルビー(赤)とサファイア(それ以外)だけなので、サファイアに色んな色があることになります。サファイアに限らず、特に色によって名前が分けられていない宝石は、色の名前を頭につけて呼んだりします。
サファイアについてはこちらの記事をどうぞ
最高峰「ピジョンブラッド」
ルビーの最高峰は、ピジョンブラッド(鳩の血)と呼ばれる真紅の色です。赤色が濃く深く、しかし暗くならずに彩度の高い、輝くルビーです。今は結構ピンク寄りの赤色がルビーとして並んでいることも多く、真っ赤なルビーには中々お目にかかれません。サファイアと同じ鉱物ですが、ルビーはサファイアよりずっと産出が少ない希少種なんですね。
宝石はどれも透明で美しいイメージですが、不純物が多くて濁っていたり、傷があったりすることも珍しくありません。そんな中で透明度が高く美しい外観、ピジョンブラッドと呼ばれるほどの赤色ともなれば、とても貴重で価値の高いものとなります。
ルビーの著名な産地はミャンマー、タンザニア、モザンビーク等です。このうちミャンマーのモゴク産は良質で有名で、ピジョンブラッドもこの産地のものがトップブランドです。他の産地にはない、鮮やかで濃く美しい純粋な赤色をしています。
星が輝くスタールビー
ところで、スタールビーという言葉を聞いたことはありますでしょうか。こちらも人気の高いルビーです。
ルビーに光を当てた時、アスタリスク(*←これ)のようなラインが現れることがあるのですが、そうしたルビーをスタールビーと呼んでいます。この光の現象はスター効果やアステリズム効果と言われ、ルビー以外にもサファイアやローズクォーツ等で見られます。
しかしながらスター効果とは、光が石の内包物に反射して浮かび上がるものなので、スタールビーの透明度は高くありません。石に内包物がある・多いということは、その分濁りがあるということなんですね。
とは言え、スターが中央から綺麗にはっきりと浮かぶ様子は、特別感があってとても素敵です。光を当てて楽しめるのも良いですね。
ルビーの意味(石言葉)
ルビーの意味(石言葉)を、厳選して三つご紹介します。
・勝利
・情熱
・活力
終わりに
赤の頂点ルビー。
少しでも興味を持って頂けたら嬉しく思います。