ちょこっと発見、宝石の話

色々な宝石をご紹介しているブログです。宝石について何かちょこっとでも発見していって頂けたら嬉しいです。

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サンタマリア・アクアマリンとは?海の雫アクアマリンについて

こんにちは。
今回ご紹介する宝石は、アクアマリンです。

 

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アクアマリン(Aquamarine)
和名 藍玉(らんぎょく)
鉱物名 ベリル
硬度 7.5-8
靭性 5.5
劈開 なし
色 水色、青
産地 ブラジル、モザンビークマダガスカルなど

 

 

アクアマリンの仲間たち

アクアマリンはラテン語で「海の水」という意味を持ちます。涼やかな水色が美しい宝石で、3月の誕生石として知られています。

 

アクアマリンは比較的産出が多い為、入手しやすい宝石です。
鉱物名のベリルは和名を緑柱石(りょくちゅうせき)と言うのですが、その名の通り、結晶が六角の柱状の形をしています。すっと伸びた柱の結晶はとても美しく、アクアマリンの標本は大変人気があります。

 

アクアマリンは青なのに何故「緑」柱石なのかと言うと、緑柱石が緑色をしていた場合はエメラルドになるからです。アクアマリンとエメラルドは同じ鉱物なんですね。緑柱石(ベリル)が緑色ならエメラルド、青色であればアクアマリンです。

 

※もうちょっと詳しく言うと、緑色の発色原因がクロムである場合にエメラルドとなります。クロムを含有する緑色のベリルがエメラルドです。緑色をしていてもクロムが認められないベリルは、グリーンベリルと呼ばれます。

 

ベリルは他にも、色によって名前が変わります。ピンクはモルガナイト、黄色はヘリオドール、無色はゴシェナイトと言った感じです。これらの宝石をまとめてベリル族と呼んだりもします。

 

サンタマリアは産地の名前

アクアマリンは爽やかな淡い水色が多いのですが、稀にとても濃く鮮やかな色をしたものが発見されます。まさしく海のようです。

これを最初に産出したのがブラジルのミナスジェライス州サンタマリアで、「サンタマリア・アクアマリン」というトップブランドができました。濃色のアクアマリンは殆どこの産地でしか採れなかった為、サンタマリア産のアクアマリンは羨望の的になったのです。

しかしながら産出が減ってしまい、今はもう鉱山は閉山しています。

 

そこへ今度はアフリカのモザンビークから、濃く美しいアクアマリンが産出するようになりました。こちらはサンタマリア・アクアマリンのような色ということで、サンタマリア・アフリカーナと呼ばれています。

 

別の産地で濃色のアクアマリンがあると、サンタマリアカラーと表現されることもあります。サンタマリアアクアマリンという通称は、濃く美しい最高級のアクアマリンの代名詞になっているんですね。ただ、サンタマリアアクアマリンとは通称ですので、宝石名ではありません。

 

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アクアマリンの取説

アクアマリンの注意点は、紫外線によって色が退色すると言われていることです。日常使い程度なら問題ないと思いますが、長時間紫外線にさらすことのないようにお気をつけください。

 

アクアマリンの意味(石言葉)

アクアマリンの意味(石言葉)を、厳選して三つご紹介します。

 

・幸福
・柔軟性
・豊潤

 

 

終わりに

海の雫、アクアマリン。
少しでも興味を持って頂けたら嬉しく思います。