ちょこっと発見、宝石の話

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青い希少宝石ユークレースは割れやすい!衝撃を与えないように気をつけよう

こんにちは。
今回ご紹介する宝石は、ユークレースです。

 

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ユークレース(Euclase)
和名 -
鉱物名 ユークレース
硬度 7.5
靭性 -
劈開 完全
色 青、黄色、ピンクなど
産地 ジンバブエ、ブラジルなど

 

 

ユークレースの外観

ユークレースは澄んだ青色が美しい、希少な宝石です。鉱物標本としても人気が高く、無色の所に青色の帯が入ったような見た目をしています。無色の中に青色のグラデーションがあるような見た目のこともあります。

 

ユークレースはこうした色の具合が特徴的で、結晶全体で色が均一ではないんですね。なので色の濃い部分が少なく、無色の部分が大体を占めるなんてこともよくあります。宝飾用としてカットされたルースでも、無色ベースのところに青色で模様が入っているような外観であることが珍しくありません。

※ルースというのは、原石をカット・研磨したものです。宝石と聞いて思い浮かべるような、面が沢山あってキラキラしている状態が、カット・研磨済みの状態です。その状態の、リングでもペンダントでもない宝石そのものを、ルースと言います。このルースをゴールドやプラチナで囲ったりして、ジュエリーが作られます。

 

ユークレースは割れやすい

硬度が7.5あって丈夫な方のユークレースですが、割れやすいことで有名です。名前の由来も、ギリシャ語で「容易に割れる」という意味からきています。

因みに硬度とは、擦り合わせた時に傷がつきやすいかどうかを表す値で、最高値はダイヤモンドの10です。

 

上記のデータに劈開(へきかい)という項目がありますが、ユークレースは「完全」となっています。劈開とは、特定の方向に割れやすい性質のことです。薪割りの木材を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。ユークレースにはこの劈開がある為、力の加わる箇所によってはあっさり割れてしまうのです。

 

先ほどユークレースは帯のように青色が入っていると言いましたが、その方向に劈開があります。ですので割れる時は、青色の帯に沿って割れていくと思います。
しかしそんなことになったら衝撃的すぎるので、ユークレースの取り扱いには十分注意しましょう。

 

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劈開以外は脆い石ではないので、水や紫外線に対しては神経質にならなくても大丈夫です。

 

ピンク色もある

美しい青色が心惹かれるユークレースは、最近ピンク色をちらっと見かけるようになりました。桃のような色で、色のつき方も桃のような感じがします。
しかしまだ出回り始めたばかりだからか、原石の姿であることが殆どでルースは見かけません。ユークレース自体が希少な為、このピンクユークレースも間違いなくレアストーンですね。

 

ユークレースの意味(石言葉)

ユークレースの意味(石言葉)を、厳選して三つご紹介します。

 

・奇跡
・真実
・洞察力

 

終わりに

出会えたら奇跡と言われるユークレース。
少しでも興味を持って頂けたら嬉しく思います。