ちょこっと発見、宝石の話

色々な宝石をご紹介しているブログです。宝石について何かちょこっとでも発見していって頂けたら嬉しいです。

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まだ新しいのにレアストーン グランディディエライトについて

こんにちは。
今回ご紹介する宝石は、グランディディエライトです。

 

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グランディディエライト(Grandidierite)
和名 -
鉱物名 グランディディエライト
硬度 7.5
靭性 -
劈開 完全
色 青緑
産地 マダガスカルなど

 

 

新宝石でレアストーン

グランディディエライトは、まだ新しい宝石です。鉱物の発見自体も約120年前で、宝石と呼べるほど美しいグランディディエライトが見つかったのは、2000年代に入ってからでした。

 

グランディディエライトの転機は、2014年にマダガスカルで良質なグランディディエが採掘された時。そして2015年、世界で有名な経済紙フォーブスに「世界で3番目に高価な宝石」と紹介された時です。


しかし大注目を浴びたものの量がとても少なく、あっという間にレアストーンとなったのですね。市場にちらほら出始めた最初の頃は、とんでもなく高額になっていました。まさに世界で3番目に高価な宝石です。その希少さから、マダガスカル政府が輸出制限をしているなんて話もありました。

 

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美しいブルーグリーン

現在も相変わらずレアストーンではありますが、それなりに見かけるようにはなっています。と言っても他の宝石と比べるとやはり少なく、良質なものは更に少なくなります。

グランディディエライトの魅力は、その絶妙な青緑色です。完全な青や緑ではなく、青と緑の混ざり合う美しいブルーグリーンです。水色寄りの淡い色も可愛らしく、濃い緑の深い色も素敵です。どの場合も青と緑が感じられるのが、グランディディエライトだと思います。

なかには緑色を感じない真っ青なグランディディエもあるようですが、とても希少で見かけたことはありません。

 

名前の由来

慣れないと呼びづらい長い名前のグランディディエライトですが、由来はフランスの博物学者アルフレッド・グランディディエ(Alfred Grandidier)からきています。人名だったんですね。

 

グランディディエライトの取説

グランディディエは硬度も7.5ありますから、ジュエリー加工にも向いています。硬度というのは、擦り合わせた時に傷がつきやすいかどうかを表したものです。
一般に、ジュエリー加工に向いているのは硬度7以上と言われます。これは空気中のほこりに硬度7の石英(せきえい)が多く含まれている為、それ以下の値だと日常使いの際に宝石に傷がつきやすくなるからです。

 

グランディディエライトは特別な注意点などはなく、宝石としての普通の取り扱いで問題ありません。水にさらしても大丈夫です。

 

汚れが気になる時は、ぬるま湯に中性洗剤を入れて薄め、そこに浸して柔らかいブラシ(歯ブラシなど)で軽くこすって磨きましょう。綺麗になったらよくすすぎ、柔らかい布で水分を拭き取ってください。

 

ゴールドやプラチナもこの方法でクリーニングできますので、ジュエリーとして既にセットされていても、そのままジュエリーごとクリーニングで大丈夫です。
ただ、ジュエリーにグランディディエ以外の宝石がついている場合は注意してください。その宝石が水や化学薬品に弱かったら大変です。
よく脇石として添えられているのはダイヤモンドですが、ダイヤモンドであれば上記のクリーニング方法で構いません。

 

※脇石(わきいし)とは、ジュエリーでメインとなる宝石の周りに飾られる小さい宝石のことです。

 

グランディディエライトの意味(石言葉)

グランディディエライトの意味(石言葉)を、厳選して三つご紹介します。

 

・旅立ち
・浄化
・鮮明

 

終わりに

新しくも希少なグランディディエライト。
少しでも興味を持って頂けたら嬉しく思います。