ちょこっと発見、宝石の話

色々な宝石をご紹介しているブログです。宝石について何かちょこっとでも発見していって頂けたら嬉しいです。

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名前がいっぱいの希少宝石ジェレメジェバイトについてご紹介!

こんにちは。
今回ご紹介する宝石は、ジェレメジェバイトです。

 

ジェレメジェバイト

 

ジェレメジェバイト(Jeremejevite)
和名 エレミア石(-)
鉱物名 ジェレメジェバイト
硬度 6.5-7.5
靭性 -
劈開 なし
色 青、無色など
産地 ナミビアなど

 

 

ジェレメジェバイトの名前について

名前があり過ぎて検索に困る宝石と言えば、このジェレメジェバイトです。よく見かける呼び方はエレメーエファイトとジェレメジェバイトですが、イエレメイエファイトやエレメージェーバイトなど、ちょっとずつ違った色々な名前で呼ばれています。


初めて聞くと、同じ宝石のことなのか全く別の宝石なのか、困惑してしまいますね。呼び方を幾つか併記しているお店やサイトも多いですが、どれか一つのみ記載という場合もあります。ジェレメジェバイトを探す時は、見かけた呼び方を色々試してみましょう。

 

名前の由来は、ロシアの鉱物学者Pavel Vladimirovich Eremeevに因み、1883年に命名されました。ロシアの方なのでロシア語の読み方だったり、英語表記に沿って読んだりして、呼び方が沢山になっているんですね。

 

鑑別機関によっても記載が異なるようです。鑑別とは宝石の種類を調べることです。国内の宝石鑑別機関では宝石名や鉱物名がカタカナ表記の為、その辺りは「ダイヤモンド」と「ダイアモンド」みたいなものかと思います。なので、ある鑑別書ではエレメーエファイト、別の鑑別書ではエレメージェーバイトと書かれていても、どちらも同じ宝石を指していて間違いではありません。因みに日独宝石研究所の鑑別書では、エレメージェーバイトとなっています。

 

ジェレメジェバイト

 

色と発見

ジェレメジェバイトは、ほんのり紫がかった青色の美しい宝石です。澄んだ青が清らかなイメージを抱かせます。その美しさからとても人気がありますが、なかなか出会えないレアストーンです。

 

ジェレメジェバイトが最初に発見されたのは、19世紀末のロシアです。次に発見されたのは、1973年のナミビアでした。現在流通しているものは殆どナミビア産です。

 

ジェレメジェバイトの特徴

内包物は多いですが透明感があります。大きさは小さいものが殆どなので、肉眼では内包物はそれほど気にならないように思います。結晶が細長い柱のような形をしている為、宝飾用にカットされる時も、結晶の形に沿った細長いカットであることが多いです。

 

その細長い原石も、1~2㎝程度しかないなんてことがよくあります。宝飾用にカットする為には、出来上がりの大きさより大きな原石が必要です。大きな結晶が少ないジェレメジェバイトは、カットされることも少ない宝石なのです。原石の状態であればそれなりには見かけますが、ルースは滅多にありません。

 

※ルースとは、原石をカット・研磨したものです。宝石と聞いて思い浮かべるような、面が沢山あってキラキラしている状態が、カット・研磨済みの状態です。その状態の、リングでもペンダントでもない宝石そのものを、ルースと言います。

 

ジェレメジェバイトは原石(鉱物標本)として売られている場合も、爽やかな色味がとても綺麗です。宝石は一般に、透明度が高く美しい原石は宝飾用にカットされます。その為、原石の状態で出回るものは透明度が低いことも多いのですが、ジェレメジェバイトの原石は結構透明で、綺麗なものを割と見かけます。その代わり原石と言えどももの凄く小さかったりするので、小さ過ぎてカットが難しいのかもしれません。

 

ジェレメジェバイトの意味(石言葉)

ジェレメジェバイトの意味(石言葉)を、厳選して三つご紹介します。

 

・清浄
・静寂
・純粋

 

終わりに

清涼感が心地良いジェレメジェバイト。
少しでも興味を持って頂けたら嬉しく思います。